日常のスキンケアでは、どんなに丁寧にお手入れをしても、ケアできるのは表皮のみです。深層にある真皮からケアするには、イオン導入が有効です。微弱な電流を皮膚に流してイオン化した水溶性の有効成分を肌の奥にまで届けるイオン導入は、必要な成分をたっぷり送り込めるのが特徴です。電流は肌が本来持つバリアゾーンも通り抜けるため、しっかり浸透させることができるのです。当院では、高濃度ビタミンCとトラネキサム酸のダブルイオン導入で施術しています。
高濃度ビタミンC
シミ・そばかす ニキビ跡 くすみ・クマ ・毛穴に有効で、メラニンの生成を抑え、老化現象の原因のひとつである活性酸素を減少させます。通常、皮膚から吸収されるビタミンCはごくわずかですが、ビタミンC誘導体は皮膚から多く吸収されます。シミやそばかす、くすみにアプローチし、透明感にあふれる明るい肌に導きます。
トラネキサム酸
肝斑(かんぱん) 乾燥肌・敏感肌に有効で、内服でも肝斑治療に用いられるトラネキサム酸をイオン導入で肌の奥へ届けます。トラネキサム酸には炎症を抑える働きがあるため、乾燥肌・敏感肌にも効果的です。
※副作用(リスク)として発赤、腫れ、痛み、つっぱり感、熱感を生じる事があります。稀に痺れ、蕁麻疹、痒みなどを生じることがあります。
白玉点滴は、ハリウッドセレブや韓国芸能人から発信され浸透し、日本国内においても大人気治療となっています。
白玉点滴はこんな人にオススメ
白玉点滴は、有効成分のグルタチオンを体内に直接送り込むことで、美白効果が期待できる治療法です。グルタチオンとは、グルタミン、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から構成され、動植物の細胞に多く含まれている物質のひとつです。グルタチオンは強力な抗酸化作用が特徴であり、老化の原因となるサビつきを防いでくれます。
他にもシミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する作用や、肝機能改善、抗アレルギー作用など、美容と健康の両面にアプローチが可能です。白玉点滴は、グルタチオンを血管内にダイレクトに送り込むことで高濃度の成分が全身にくまなく行き渡り、内服薬より高い効果が期待できます。
グルタチオンは20代をピークに減少するため、白玉点滴を日常的なメンテナンスとして取り入れるのが理想的です。
※副作用(リスク)として点滴刺入部の内出血、発赤、腫れ、痛み、熱感、硬結を生じる事があります。稀にアレルギー、感染、痺れ、蕁麻疹、痒み、発熱などを生じることがあります。
シミ、くすみ、肝斑の内服治療は、メラニンをつくるメラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸、メラニン生成を抑えるビタミンC、ビタミンCと併用すると効果が上がるビタミンEの組み合わせが理想的です。
特にトラネキサム酸は肝斑に効果的です。トラネキサム酸はメラノサイト活性化因子の産生を抑制し、しみの部分で亢進したメラニン合成系を定常レベルまで抑えます。内服により、約1ヶ月から効果が出始め、しみが徐々に改善していきます。
シナールとはビタミンC製剤です。副作用としては、ほとんどが胃腸系の副作用であり、下痢・胃部不快感・悪心・嘔吐などの報告があります。 これはシナールに含まれるビタミンCに下剤としての作用があることと、ビタミンB5が腸管も運動を活発にする作用を持つためだと考えられています。
ユベラとはビタミンE製剤です。ユベラの副作用は便秘、胃部不快感が最も多く、その他にも下痢や湿疹などの症状がありますが、添付文書によると副作用が出現する割合は1%以下と非常に少ないと考えられています。